| 制作ノートインデックス > メイキング11 |
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秋もすっかり深まってきた10月13・14・15日。 |
カッティングとは、何人ものアニメーターさんたちが、長い時間と手間をかけて一枚 |
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カッティングにおける主役は、なんといっても演出の飯島さんと、編集の後藤さんの 二人。お二人とも経験が豊かだから、たとえば「このシーンはあと1秒伸ばした方が、 余韻が出ますね」などと、絶妙な判断をある種直感的にくだしていく。 |
「磨いていく」過程でのチェックはとても厳しい。 |
また今回は、まだ全ての絵が完成した状態というわけではなかったため、ところどころに絵の修正箇所や、色彩の違っているところなども見られた。そのような絵の確かさも、同時にチェックしていった。 |
編集の後藤さんは、分厚い台本のセリフのすべてを実際に声に出して、絵と合って いるか確認しながら進めていた。口の動きとセリフの長さを完璧にあわせるためには、 必要不可欠なことだが、とても体力の要ることだ。パートごとに毎回5時間ほどのぶっ続けの作業である。 カッティングに要した時間は、3日間で24時間余り。 休憩時間には「食事よりも目を休めたい」と簡単な食事の後、目を休めていた 後藤さん。その大変さがうかがえる。 童謡を歌う場面では、子供たち全員の口の動きが、歌詞と合っていないとおかしく なってしまう。これも、あらかじめ収録してある歌声を流しながら、すべてのカットで 口の動きとあっているか丁寧に確認し、調整を重ねた。 |
飯島さんのきらりと光る感性、後藤さんの緻密で素早い編集技術。それを大きな視点から判断する西澤監督。それらは、見ているこちらが思わずためいきをついてしまうほどのプロの技だった。 そして、忘れてはならないのが、 制作プロデューサー、石原さんの存在だ。 飯島さんと後藤さん、二人の出した修正を素早くタイムシートでチェックし、記録する。1秒を24コマに分けたミクロの世界の中で、その背後で全面的なサポートをしていたのが、石原さんとそれを見守る村上さんだった。石原さんには、今回の カッティングの終了後に、修正箇所の確認と指示という膨大な仕事も待っている。 |
少しの妥協も許されない精密な作業は、連日深夜にわたって続けられた。 構想から約2年。入念な打ち合わせと、一枚一枚丁寧に仕上げられた作画の数々が、このカッティングという作業を通して、ようやく結合し、大きな形となったのである。すべてのタイミング・セリフの長さが合わせられた、約100分間の映像が出来上がった。オーケストラの演奏と、人物の声を入れる作業などを残し、ここで「ふるさと-JAPAN」は7割がた完成したといえる。 磨きあげられた完成作品は、いったいどんな光を放つのだろうか。 |
| <文・写真 西澤真佐栄> |