制作ノートインデックスメイキング02

今日は絵コンテの古谷さんも入っての打ち合わせ、シナリオの細かい部分を監督と詰めていく。アニメという視点からシーンごとに物語をふくらませていく作業だ。

今日の打ち合わせ内容の、一部を紹介すると・・・・・

登場する子どもたちの身長順は決まっている。
小学校の朝礼で、その子どもたちをどう並べるか。
身長順?名前のアイウエオ順? それとも仲のいいもの同士自由に並ぶか。決めていかないと絵は描けないし、そこでの会話も成立しない。特にゴンは背が高いので、どこに並ばせるか、古谷さんと監督のやり取りは続く。
「監督、ここでは原っぱに犬を登場させたいですね」と古谷さん。「そうね。あの頃いたな。OK、出しましょう。ただし、のら犬で」絵の背景や登場物は、時代の背景をセリフ同様に語ってくれる。
「物語の中に、建具屋さんが出てくるけど、当時は家の一部が仕事場になっていたんだ。そんな様子描けるかな?」監督は心配顔だ。「カンナや道具が立てかけてあってね」。今はほとんど機械化されているので、昔の建具屋さんの風景はどこにも残っていない。古谷さんからは、仕事場と住まいの位置関係や広さの関係など、監督への確認が続いた。
昭和31年というと、昭和20年に終わった戦争を抜きにしては語れない部分がある。戦争のシーンをどう入れるか・・・・・。
女の子の髪型も、それぞれに決めなくてはいけない。
「ポニーテールだと、途中帽子をかぶるシーンの時に、困ります」「もう少し、下の方で結んでおきます」
どんな物語も終り方は難しい。
ある意味全てを決めてしまうほど、終り方には"力"がある。今回もどう描くか、最も議論の対象となった。監督は、「これは作者からすると、ある意味”魂の物語”なんだ。死んだ人の魂、生きている人の魂。現代は実在のことがあまりにも主流になって、目に見えるものとか、そんなことに重きがいきがちだけど、大きな視点では目に見えないものへの想いという、そのあたりにも意味をもたせたかった」と。
この作品にこめた、監督の深い想いがスタッフに伝わっていく。
<文・写真 西澤真佐栄>
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