制作ノートインデックスメイキング03
 
 
キャラクター
「ふるさと-JAPAN」には、たくさんの人物が登場する。主人公とその仲間の小学生や家族、近所のあばちゃんや、学校の先生・・・。群像劇だけに多彩な仲間が物語を構成することになる。
そろそろ、主要な人物から、アニメのキャラクターデザインを決めなければならない。
絵柄には、人物の性格や身長までが考慮されていくが、最初の段階では、結構監督や制作メンバーの好みが反映されて、話に花がさいてしまう。

西澤監督★俳優の名前が飛び交う
釘宮さん(キャラクターデザイン)が出してくれたキャラクターデザインを見ながら、監督は
「校長先生は、温和なタイプか実直なタイプかどちらかだな。俳優で言えば、う〜ん。名古屋章さんか、平田満さんてかんじかな。」
「主人公は、もう少し、すっきりした顔立ちで」「女の先生はどういうタイプかというと〜」
一堂「きれいにしてほしい」「たとえば故夏目雅子さんなんていうのはどうですか?」
話はついつい盛り上がる。

「文房具やのおばちゃんは、神経質そうなイメージで」
「この先生は、よくしゃべる設定だからね」
細かい性格や物語中での役割でも、顔の様子が変わってくるのだから、釘宮さんも大変だ。イメージを統一しやすいように、実際の俳優さんでいえば、どの人の雰囲気かを名前を出しながらの議論が続いた。

★男の子は丸刈りか、おかっぱ頭で
西澤監督とプロデューサーの村上氏との打ち合わせ風景 この時代の子は、みんなほとんど丸刈りかおかっぱに近い髪型をしていた。何人もの男の子が出てくるので、区別がつきやすいように、めがねをかけてみたり骨格を変えてみたりと、工夫のしどころだ。
ここで監督の小学生時代の古いアルバムが、登場する。
白黒写真だが、修学旅行や遠足、校庭での集合写真を参考にしてひとりひとりのキャラクターが決定した。

これをうけて、釘宮さんは●正面の顔、●横顔、●笑った時の顔、●怒った時の顔といったように、基本形を決めていく。

さて、一定のキャラクターデザインが決まった段階で、監督から各人の性格プロフィールが出された。
各場面で見せる表情は、各人の性格に大きく左右される。
こんなとき、彼だったらどんな表情をするかな?

性格設定に裏付けされた表情や、声優さんの言葉遣い、そんなこだわりも、ぜひ見てほしい。
 
 
<文・写真 西澤真佐栄>