| |
★絵コンテ ―それは1000カットに及んだ―
原作に基づいて作成された絵コンテは約1000カット。文字で書かれた物語を場面ごとに絵に置き換えていく作業が絵コンテの仕事で、この段階でストーリー展開のほぼ大半が決定する。
さらにこれをもとにして、カメラの位置や登場人物の演技を細かくきめていく演出の打合せにはいるのだが、アニメ制作の過程で特に大切なところとあって、集まったメンバーも緊張している。
ここでは、絵コンテの古谷さんと演出の飯島さんが、活躍。3月末、そろそろ桜が咲き始める頃、古谷さんが作成した絵コンテを前に、監督以下、古谷さん、飯島さん、釘宮さん、工藤さんといった主要スタッフで、1000カットひとつひとつを検討する作業に突入した。
最終的にはこの絵コンテがもとになって、50000枚の絵が描かれ、90分の劇場用アニメが完成する。当然、<1回の打合せですべてがOK>というのは無理な話。何回も監督と制作スタッフのやりとりが重ねられることになった。
★プロデューサー、高知へ飛ぶ
ところで絵コンテ責任者の古谷さんだが、高知で開校するアニメ学院の立ち上げに尽力するため、4月から出身地の高知へ本拠を移している。そんな事情から、プロデューサーの村上氏は監督の意向を胸に何度か、高知へと飛ぶことになった。1回目は4月29日、こういう制作現場の仕事はGWも関係ない。 高知竜馬空港に着いた村上氏を、古谷さん自身がお出迎え。車の中や、昼食をとりながらと、時間を惜しむように意見の交換は続いた。結局この日は、夜11時ごろまで詰めの作業が続いた。2回目は6月に入ってから。3月に監督から出された修正個所の大半が出来上がったとの連絡をうけての高知入りとなった。
3月末から7月にかけて約4ヶ月に及んだ絵コンテと演出の詰めの作業も、ようやく最終段階にさしかかっている。
この間、古谷さんは何度も絵を描き直し、飯島さんはそれを受けて演出のイメージを
膨らませた。飯島さんからは、「今コンテを描き直さなくても、いざ原画を描く段階で、私の方で原画マンに細かく指示をだすから大丈夫だよ」との心強いアドヴァイスをもらって・・・・。また、監督は修正にあわせて若干シナリオを書き直したり、みなそれぞれに眠れぬ日々が続いた。
では、具体的にいくつか、絵コンテと演出の打合せの様子を紹介します。
| |
|